2009年9月 4日 (金)

ゴーギャン展

090904_gauguin02 金曜日の帰り、6時半まで残業したら予定もなく中途半端に空いてしまったので、この間会社の人に誘われた時行けなかった「ゴーギャン展」にふらっと一人で行ってみました。美術展なんて一年振り!

竹橋の東京国立近代美術館で開催されているのですが、会社のすぐ近くの東京駅日本橋口からゴーギャンの絵をボディ・プリントした無料のシャトルバスが出ているのです(と、この間教えてもらった)。「ふらっと思い付いた」気分に対応してくれそうだと思って。しかも金曜日と土曜日は夜8時までオープンというし。。

生ゴーギャンは初めてですが、印刷物で見てもあの独特の色使いは好きでした。タヒチの島の人たちを描いた絵は、西洋絵画を見る目で見るとあまりにもオリエンタル過ぎて、昔はあまり好きじゃなかったけど。あるとき雑誌で、タヒチの前に彼が過ごしたマルチニーク島で描いた風景画を見て、色の美しさに魅せられて、かなり気になる画家になりました。

今日生で見たら、アルル時代は意外に色が明るくなくて全体にくすんだ感じ。でも画面のフオームはどう観ても浮世絵調で、くっきりした輪郭線や自然な仕事中の場面、画面の手前に顔が画面の端で切れる位置に人物を配置する構成や、フラットな塗り方などなど、かなり広重とか北斎とかを観ているみたい。すご~く馴染めるいい感じでした。(写真の左下)

私が好きなマルティニーク時代の作品は・・今回はなかったような。でもありました!好きなタイプが。

展示してある作品の中では、第2次タヒチ時代のものが「This is Gauguin!」(フランス人だけど)って感じで、断トツ魅力的でした~。色にもフォームにも、もう迷いがなくて。

今回のワタシ的ベストは「浅瀬(逃走)」っていう作品です。(写真上中央、実物は横幅が1m弱。)真ん中に、青ざめた白馬に乗って画面を横切る、死の使いと思われる男がいて、素材はアジアなのに西洋的シンボルを多用してるのもゴーギャンの面白さかも。風景&背景の色使いの美しさは、風景を抽象画のように見せていると思うのです。そういうゴーギャンらしい風景画が好きなんですよね。これは風景画じゃないけれど、風景の比重も大きい神話画、ってところかしら。

No.2は、“おいしい水”と名付けられた女性と赤い床が印象的な一枚かな?「浅瀬」とアルル時代の、浮世絵にモロに影響されてる「洗濯する女たち、アルル」(写真左下)は絵葉書もあったので買ってきました♪

今回の目玉作品「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」もじっくり見るかいがある魅力的な絵だったし、、。CMなどで見るとおり、かなり横長サイズの大作です。様々なモチーフの集合体の1番背後になる部分を、よくみたら箔押しみたいにフラットな金色に塗ってあるの。それを見てたら不思議なことに、全体が屏風絵のようにも見えてきました。。最後まで日本画の影響を忘れずにいた人なんですね~。日本画の影響だけが彼への評価ってわけではないけど、思っていた以上に「日本的な表現」を自分のものにしていた画家だったんだなぁと、今回改めて気づかされました。。

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