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2008年10月19日 (日)

アメリカ版「幸せのレシピ」

No_reservation_2  このところ週末の夜の1日は映画見るのに充ててます。今週は「パリ、恋人たちの2日間」に続いて、先日みた「マーサの幸せレシピ」のリメイク版、「幸せのレシピ」を見てみました。こちらはニューヨークが舞台でスーパー・シェフの主人公ケイト役がキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イタリア料理の副シェフ役がアーロン・エッカート。(←写真・こんなシーンばっかり・・・ってわけではない。)

リメイク版は同じ欧米圏で文化事情が近いせいか、オリジナルの設定やエピソードにかなり忠実に作られてました。後半の展開はちょっと違うんですが、ちょっとしたエピソードも多くがそのまま活かされてました。

違うのは微妙なところなんですが、それで全体の印象がけっこう変わるのね。なにより主人公のキャラクターが、オリジナルはプロフェッショナルだけど頑なで社交性がなく、都会に住む女性の孤独感がはっきり出ているキャラだったのに、リメイク版はもう少し社会性がある、やり手のビジネスウーマン風で、見るからに「勝ち組」って感じ。なので一人暮らしでも都会の孤独感はまったく感じられない。でもケイトはオリジナルよりもう少し態度が柔らかくて、子供の扱いが分からないのは同じだけど、ちょっとしたところで「ドイツのマーサよりは分かっている」と感じさせるところも多いんです。

No 例えばマーサは住宅事情もあるかもしれないけど子供部屋を与えられなくてマーサの部屋にリーナちゃんを寝かせ、荷物もパパが見つかるまでの間と思っているから最小限なんだけど、リメイクではパパ探しは一切なくて(むしろ姉は未婚の母だった風に聞こえる台詞がある。)、1室を子供部屋にしてゾーイちゃんの荷物も全部元の彼女の部屋のように飾りつけたりさせてるし。(写真のようにうち溶け合って心触れ合うシーンもリメイク版のオリジナル・・。)

また学校も周りも、離婚したりして親がいない子供のケアをしなれているような感じもあり、子供自身、アメリカのゾーイの方が親と別れて暮らすことを我慢して大人の態度で受け入れているように振る舞うところ、さすがアメリカという感じがしました。ママが死んだことをいつまでも哀しむのは当然同じだけど、なんとなく「多分同じ立場のお友達もいままでいっぱい見て来たのかな」という感じがします。

副シェフ(スー・シェフというんだそう)の役はもっと印象が違う。オリジナルはドイツで働くイタリア人シェフなので、実力があるのにドイツ的時間感覚やメンタリティの元で働くのは苦手そう。マーサが休んだ間彼がチーフとして店を切り盛りするのだけど、ある夜中にいきなりマーサの家を訪ねて来て、マーサがいない間の店は「地獄だったよ」という。その台詞と、その後ワンシーンだけ店を辞めて家で苛立つシーンがあるので、さりげなくだけど彼の方にもマーサの代わりにはなれなかったような辛さが滲み出るのです。だから最後に二人が結ばれて初めて二人とも幸せになれる感じがヒシヒシ伝わる・・・。

リメイクでは同じ台詞を、本当は上手く行ってるんだけどケイトの気をたてるために言う洒落た台詞として使っていて、実際彼はオーナーに気に入られて、よりよい立場に引き立てられそうになりケイトと対立するというリメイク版独特のエピソードに繋がる、むしろ出世しそうな明るい未来。そもそもリメイク版はイタリア系じゃないし。名前もニコラス・パーマーでイギリス系臭いし。高校を出てイタリアに行って、できた彼女の家がレストランだったので修業させてもらって、、という変わり種のイタリアンシェフという設定になっている。だから子供と仲良くなるのもオリジナルのイタリア人的な社交性からじゃなくて、アメリカ人の若者らしい気さくさからみたいに描かれている。オリジナルの方が自然だったし、俳優も演技力は高かったかも。

でもアーロン・エッカート、これで見たら結構好みのタイプで見た目良かったので、こっちの方が見てて楽しいかな~っと。

アーロン・エッカートはジュリア・ロバーツと共演した「エレン・ブロコビッチ」では恋人役だけど暴走族?のあんちゃん役だったし、その後私が見た唯一の出演作はレニー・ゼルウィガー主演で、モーガン・フリーマンに開始早々惨殺されるレニーの夫役、、。これがまた凄く情けない役だったので、私の中では「凄く情けない役の俳優」ってイメージが付いていたんですけどね~~。あ、「ダークナイト」にも出ていたのね。。とにかく今回はいい感じでかっこよかったです。どうも大女優の彼氏役が多い印象だけど、、。

どちらにしてもリメイク版には内面の陰がなく、将来も明るく屈託がないので、・・アメリカ映画にしては現代女性を等身大でしっかり描いているいい作品になっていると思うけど、こんなにそっくりなのに感情に訴えるものは全然違うのね。
ドラマって不思議だなぁ・・ってしみじみ思わさせられました。

でもこの暗さのなさ、嫌いじゃなかったです、私は。。他愛なくなってしまってるのは確かだけど。

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