« アニメ版「のだめ」巴里編始まる | トップページ | 休日の練習♪ »

2008年10月12日 (日)

今日見たDVD2作「マーサ」と「スウィングガールズ」

Martha 今日はアニメだけじゃなくて、気になっていた「マーサの幸せレシピ」(2001年、ドイツ)も借りて見ることができました。

マーサ(写真左端)はハンブルクにある人気レストランの女性シェフ。ドイツ人の徹底的に突き詰める性格を極端にしたような完全主義者で、話すのは料理のことばかり。超仕事人間で、休みの日に一緒に出かける友達もいないの。相当な才能がある優秀なシェフなのに、お客が料理に文句を言うとその客と喧嘩してしまう負けん気の強さ丸出しで、レストランのオーナーにわざと「街で2番目に優秀なシェフ」と言われてしまう。
ところがある日、唯一の理解者の姉が交通事故で亡くなり、姉の夫は離婚してイタリアに帰ったきり連絡先も分からないので、残されたまだ8歳の姪(写真左から2人目)をマーサが引き取ることに・・・。しかもマーサをサポートしてくれている第2シェフ(右から2人目)が出産休暇に入るため、代わりにレストランのオーナーが雇ったシェフはマーサの地位を揺るがしそうなイタリア男(右端)だった・・・。

料理以外のことは頑なで不器用で私生活はないも同然だったマーサが、自分の思い通りにはならない子供(しかも事故と母の死で激しく傷ついている・・)と陽気で要領がいいイタリア男によって、少しづつ毎日の生活の中で人と心を通わすほのかな幸せを見つけていく・・・。という、大袈裟な事件はなにもなくて、リアルな日常生活のディテールを積み重ねながら、誰にでもあってほしい幸せなラストシーンまで自然にもっていく、丁寧に作られた佳品でした。美味しそうだけど家庭ではとても作れない、ゴージャスなお料理が次から次へと出てくるのもグッド!

仕事に没頭していると人に心を開いて触れ合う時間がなくなってくるし、マーサの孤独さは誰にでも少しは思い当たるところがありそうです。でもそれだけに、マーサのあまりの頑なさがちょっとツライというかひやっとしてしまう所があって、シンパシーよりも少し距離を置きたくなる所もあったんですよね・・・。最後は心安らかになってくれてホッとしたりして。演じる女優さんはスッピン演技全然OKのすばらしい美貌のマルティナ・ゲデックさん。日本人から見ると貫禄があってかなりお堅い感じではありますが。

スウィングガールズ スタンダード・エディションさらにもうひとつ見たのは日本映画の「スウィングガールズ」(2004年公開。矢口史靖監督。[監督名、神原ナヲヂさんにご指摘戴いて直しました。スミマセン。]主演:上野樹里、平岡佑太。)。この前高校ブラスバンド部のコンサートを見に行ったところだし、学生たちが面白いチームを組んでがんばる話は同じ監督の「ウォーターボーイズ」も面白かったし、と思って借りてみたんですが、、、、。

好きな人はすみません、でも私はちょっとダメでした。つまりその後の「のだめ」における音楽とか「ウォーターボーイズ」のシンクロとか「ER」以降の医療ものとか、専門性の高い分野に取り組むドラマってあると思うんですが、ただのドラマの素材としてだけじゃなくて、そういう専門分野を身に付けていく過程そのものの面白さを、できのいいドラマはみんなきちんと描いていると思うんですよね~。

だけどこれって意外とそういう要素は少なくて、しょーもないドタバタとか、観客を飽きさせないようなこまかいギャグを連発するノリの良さの方にばっかり監督の主眼が置かれてる感じ。キャラも全員がすごく「おバカな女子高校生の集団」っていう単純なパターン化されすぎていて、一人一人の個性や性格はかなり浅いの。がんばって上達する過程をちゃんと描いてないから、まだまだジャズバンドとしてはダメダメだったのに、滑り込みで参加できた発表会の場で突然みんな上手くなっちゃう感じで、それも説得力がなくて不自然だし。「ウォーターボーイズ」より後で作られたとは思えないな~。退化してる感じ。日本アカデミー賞の優秀作品賞も受賞してるんだっていうけど、なんか違う・・・。

次回作の「ハッピーフライト」も宣伝を見る限りでは面白そうに思えるんだけど。どうしようかなって気がしてきました。

|

« アニメ版「のだめ」巴里編始まる | トップページ | 休日の練習♪ »

コメント

まず、監督の名前は、谷口史靖じゃなくて矢口史靖の間違いですね。

矢口監督の作品は、初期の作品から、
ドタバタ&細かなギャグが多い作品の監督さんですからね。
昔からの作品を知ってる人なら、それが面白い監督さんでもありますが、
tomorinさんみたく、メジャー作品(ウォーターボーイズ後)を見ちゃうと、
上の感想になってしまう人がいるのも確かですが、
低予算で映画を作っていた監督が、行き成り、お金使えるようになって、
失敗しちゃったなぁ・・・。って作品でもあります。
(前作がHITしたので、この作品からおが金使えるようになったのは確かですしね。)

でも、ホロウさせて貰うと2時間強で、
tomorinさんが言ってる事を描くのは、略、不可能だと思うんですよね。
ですんで、ドラマならダメですが、映画ならアリだと自分は思いますよ。

まぁ、自分みたいにメジャー映画が嫌いで、
B級映画が大好きの変わり者の意見はこんな感じです。
人それぞれ感想は違いますしね。

あと「マーサの幸せレシピ」をリメイクした、
「幸せのレシピ」(07年)って映画もありますよ。ご覧になってみては?

投稿: 神原ナヲヂ | 2008年10月13日 (月) 04時12分

おー、ナヲヂさんは初期から矢口監督(漢字変換間違いすみません・・。いま直しました。)を見てらっしゃるファンだったんですね!それは失礼しました。。 読み直したら、結構ぶつぶつ悪口になっちゃってますね。ファンの方には不快だったかも。申し訳ございません・・。

ええっと、2時間の中で「私がいってたようなドラマ」ができるかどうかはエピソードの取り上げ方次第だとは思うんですが、まぁじっくり描いていく時間はなくてポイントを押さえる感じしか無理でしょうねー。

でもこの映画、ビッグバンドやるって言いながらバイトの話や楽器を買ったら失敗だったとか自動車修理工場(?)で楽器を修理するとか、そういうバンドに行く以前のエピソードの方がテンコ盛りで話の中心だったので、もしストレートなドラマを描こうと思ったら充分できる時間的余裕あると思います。

でもそうはせずこういうエピソードを並べたってことは、やっぱり監督の意図がそっちにはなかったってことですよね。バンドは方便で面白い話ができそうな題材を単に探してて、「田舎の女子高生」「ジャズバンド」っていう設定の面白さでたまたまジャズバンドにしただけなのかなあって思ったんですが、ナヲヂさんに監督の元々の持ち味を教えていただいて初めて、なるほどって納得できました。
ほんとの見所、監督の狙いは、やっぱりそこへ行くまでのドタバタの面白さを描きたかったんでしょうね。どう見ても。。

だからそれを分かってて見たひとや、そっちを楽しんだ人にはウケると思うんですが、ブラバン青春物かなって思って見た私は外しちゃったかなって気がしました~。 ジャズやブラバンやってる人なんかも見てて違和感あったらしいんですが、結局映画の狙いが始めから違うってことですよね。

そう分かったら、ハッピーフライトの仕上がりにも、一応注目してみますー。

あと「幸せのレシピ」は、「マーサ」を紹介してくれた人にリメイクのハリウッド版じゃなくてドイツ版を見るように言われてスルーしたんですが、オリジナルの「マーサ」がなかなかよかったので近々キャスリン・ゼタ・ジョーンズ版も見てみようと思っています~。

投稿: tomorin | 2008年10月13日 (月) 14時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今日見たDVD2作「マーサ」と「スウィングガールズ」:

« アニメ版「のだめ」巴里編始まる | トップページ | 休日の練習♪ »