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2007年7月 3日 (火)

「のだめ」続き −プラティニ・コンクールはブザンソン??

「のだめカンタービレ」10巻まで読みました~。
しばらく漫画の世界から離れていたし、まとめ読みしているので、毎号楽しみに待ってキャラの変遷をリアルタイムに見てきた読者と違い、変なところで違和感感じたりしてるのですが。登場人物はみんな芸術家なので、ジコチューかつ自分がNo1と思ってるエゴ100%な人たち。だけど内面は結構ピュア。だから奇人変人でも意外に違和感なく入っていけます。

わたしにとってその中で例外なのが、実は主人公の、のだめでした。いちばん初めの方は、レディスコミックや少女マンガのぶっ飛んでるっぽい主人公だな~っていう感覚で見てられたんですが、その後千秋中心に登場人物が成長していく中で、のだめはひとり、自分でコンクールに挑戦する辺りまでは、なんか相当不思議ちゃん。他の学生がけっこう実際にいそうな分、主にギャクを受けもってるせいか、ときどきは学習障害かなにか??!と思っちゃうほど、かなりヘンな気がするときも・・。


大学のゼミにあたる時間に課題に挑戦しないでおままごとみたいな作曲をしてたり、着ぐるみの感覚といい、そこをみんなでいつくしんで楽しんでいらっしゃる長年のファンには申し訳ないけど、いきなりまとめてざーっと読むと、「なんかかなりアブないよこの子~……………」、て印象がけっこうあったのですが、9巻10巻くらいになると、やっとふつうの主人公ぽく認められるようにはなってきたかも・・・。


さて、表題のブザンソンの件、なのですが。


漫画では10巻でヒーローの千秋がいよいよフランスに行き、初めて当地の国際指揮者コンクールにトライしますね。これが「プラティニ国際指揮者コンクール 」てことになってます。審査は5次まであって、2次から一般公開があり、間違い探しとか、すごく細かく指揮者コンクールの実際を追って見せてくれます。


これ、昔読んだ、指揮者・佐渡 裕さんの自著「ぼくはいかにして指揮者になったのか」(はまの出版)に書いてあった、ブザンソン国際音楽コンクールでの体験談と、なんか審査過程がそっくりなんですけど!!


Wikipediaによると架空の音楽コンクールだというので、作者はこの本か、または、私は知らないけど同じブザンソンで優勝した小沢征爾が書いた本か何か・・・。そういうエピソードを元にこの部分を作られたんじゃないでしょうか~。(と思って、ここで小沢征爾の「ボクの音楽武者修行」(新潮文庫)をいま買ってちょっと読んでみたら、佐渡さんの本よりは細かくないけど、けっこう書いてありました~)


べつにパクリとか言いたいのではなく、漫画は絵とキャラを伴って見せてくれるので、本とはまた違い一緒にコンクールを見てる感じで漫画の中でも楽しんだのですが。

僕はいかにして指揮者になったのかクラシックに詳しいわけじゃない私がなぜ急にこんなことを知ったかぶって書くかというと、この「ぼくはいかにして指揮者になったのか」(はまの出版)って本、私の大学時代の同級生が、書籍編集者として原稿になる前から本として流通に乗せるまで担当して作り上げた特別な本だからなんです。^^v


彼女は編集の仕事を辞めて外国に行ったのですが、「最後に自分でも納得の1冊を手がけることができた」と誇りを持って語っていたので、どれどれとためしに買って読んでみたら、すっごく面白かったのです。指揮者の世界なんてぜんぜん興味なかったのに。それでこれ、私にとっても、個人的な思い入れ&思い出がある一冊になりました。


まあ、この本の面白さは、なにより佐渡さんっていう指揮者のもってる明るくタフでのんきなキャラ、人間性、音楽に懸けるパワーなんかがダイレクトに感じられて、読者も乗せられてしまうのと、日本の音楽の世界からするとどうやら相当破天荒らしい、型破りなその半生。そーゆーものの面白さで、一気に最後まで読めてしまうのです。


はまの出版なんてマイナーなところから出ているのが惜しいくらい・・・と思っていたら、いまは新潮文庫にも収められているらしいです。
もしちょっと関心あったら、ぜひ読んでみてくださいな~。もう彼女(元同級生)には売り上げだのなんだのという、なんのメリットもないと思うけど・・・。

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